Claude Code の /plugin を開くと、GitHub連携やLSPによる型チェックが並んだ公式マーケットプレイスが表示されます。plugin.json を自分で書かなくても、コマンド1つで導入できる。扱うのはインストール側の操作と、入れて効くプラグインの見分け方です。
プラグインで何が増えるのか
プラグインは skills / agents / hooks / MCPサーバー / LSPサーバー をまとめた1つのディレクトリです。マーケットプレイスはそれを並べたカタログ。SKILL.md や plugin.json を書く側ではなく、出来合いを選んで入れる側です。
「追加」と「インストール」は別の操作
公式ドキュメント “How marketplaces work” は、マーケットプレイス利用を 2段階 と説明します。まずカタログを登録する add、次に個別のプラグインを入れる install。端末にアプリストアを足すのと、そこから1本ずつ入れるのが別なのと同じです。
公式マーケットプレイスは最初から使える
公式の claude-plugins-official は起動時点から使えます。追加は不要。/plugin を実行して Discover タブに移れば、GitHub連携・PRレビュー・セキュリティレビューなどが並びます。カタログは claude.com/plugins でも見られます。
公式マーケットプレイスの中身は、外部連携・開発ワークフロー・code intelligence・output style に分かれます。外部連携は github / gitlab / atlassian / linear / notion / figma / vercel / supabase / slack / sentry が、MCPサーバーを設定済みの状態で入る。開発ワークフローは commit-commands(コミット・push・PR作成)や pr-review-toolkit(PRレビュー用agent)。セキュリティ用の security-guidance は、Claude の変更を毎回スキャンして脆弱性を指摘します。
公式マーケットプレイスから入れる
GitHub連携を例に、まずコマンドを打ちます。
/plugin install github@claude-plugins-official
実行結果。ユーザースコープに入り、有効化のためのリロードを促されます。
Installing github@claude-plugins-official...
✓ Installed github (user scope)
Will install: 1 MCP server (github)
Run /reload-plugins to activate.
指定は plugin-name@marketplace-name の形式。@ の後ろがマーケットプレイス名で、公式なら claude-plugins-official を付けます。
見つからないと言われたら
「not found in any marketplace」が出たら、カタログが古いか未登録です。/plugin marketplace update claude-plugins-official で更新するか、一度も追加していなければ次を打ちます。
/plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-official
更新後にインストールをやり直せば通ります。
入れたら /reload-plugins で有効化
インストールしただけでは動きません。/reload-plugins でセッションを止めずに反映します。
/reload-plugins
Reloaded plugins.
plugins: 1 skills: 3 agents: 0 hooks: 0
MCP servers: 1 LSP servers: 0
プラグイン・スキル・agent・hook・MCPサーバー・LSPサーバーの数が出ます。ただしMCPサーバーを含むプラグインをリロードするとキャッシュが無効化され、次のリクエストで会話全体を読み直す。tool search でツールが遅延ロードされていない場合は特に重い。v2.1.163 以降は警告を出して止めるので、通したいときは --force を付けます。
スコープを user / project / local で使い分ける
インストール時に適用範囲を選びます。既定は user。
| スコープ | 効く範囲 | 保存先 |
|---|---|---|
| user(既定) | 自分の全プロジェクト | 個人設定 |
| project | リポジトリの共同作業者全員 | .claude/settings.json |
| local | このリポジトリの自分だけ | 共有しない |
チームで揃えたいものは project、手元で試すだけなら local。CLIからも claude plugin install formatter@your-org --scope project のように指定できます。
code intelligence プラグインで型エラーを即座に拾う
公式の code intelligence 系プラグインは、入れると Claude の挙動が具体的に変わります。編集のたびに型エラーを拾うようになる。Language Server Protocol を Claude に繋ぐ仕組みで、VS Code のコード補完と同じ土台です。
編集直後に diagnostics が返る
公式ドキュメント “Automatic diagnostics” は、こう書きます。ファイル編集のたびに language server が差分を解析し、エラーと警告を自動で返す。Claude はコンパイラやリンタを走らせなくても、型エラー・import漏れ・構文ミスをその場で見ます。自分が入れたエラーに気づけば、同じターン内で直す。
手元では、diagnostics found のインジケータが出たら Ctrl+O でインライン表示できます。grep ベースの探索より、定義ジャンプ・参照検索・呼び出し階層の追跡が正確になる。
たとえば Python で、引数の型が合わないコードを Claude が書いたとします。
def add(a: int, b: int) -> int:
return a + b
add("1", 2)
pyright が編集直後に警告を返します。
[pyright] Argument of type "str" cannot be assigned to
parameter "a" of type "int"
Claude はこの警告を見て、同じターンで add(1, 2) に直す。リンタを手で回して指摘を渡す往復が消えます。
言語ごとにバイナリを入れる
プラグイン本体とは別に、言語サーバーのバイナリが要ります。主要言語の対応は次の通り。
| 言語 | プラグイン | 必要バイナリ |
|---|---|---|
| Python | pyright-lsp | pyright-langserver |
| Go | gopls-lsp | gopls |
| TypeScript | typescript-lsp | typescript-language-server |
| Rust | rust-analyzer-lsp | rust-analyzer |
Python なら、こう入れます。
/plugin install pyright-lsp@claude-plugins-official
✓ Installed pyright-lsp (user scope)
Will install: 1 LSP server (pyright, Python)
バイナリが未インストールだと、/plugin の Errors タブに Executable not found in $PATH が出ます。表のバイナリを入れて解決します。
メモリを食うなら切る
rust-analyzer や pyright は、大きなプロジェクトでメモリを大量に使います。動作が重くなったら該当プラグインを止め、Claude 標準の検索に戻す。
/plugin disable pyright-lsp@claude-plugins-official
アンインストールではなく無効化なので、必要になったら /plugin enable で戻せます。モノレポで内部パッケージのimportが未解決と誤検知されることもありますが、これは Claude の編集能力には影響しません。
公式以外を足してチームで揃える
community・デモを追加する
公式以外は手動で追加します。コミュニティ版は Anthropic の自動検証を通った第三者プラグイン置き場で、各プラグインは特定のコミットSHAに固定されています。
/plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-community
追加後は @claude-community を付けて入れます。GitHubリポジトリなら owner/repo 形式、GitLabなどは https:// 付きのGit URL。v2.1.196 以降はプレフィックス無しのホスト指定を弾くようになりました。
チーム全員に同じ構成を配る
リポジトリの .claude/settings.json に extraKnownMarketplaces を書くと、フォルダを信頼したメンバーにインストールを促せます。
{
"extraKnownMarketplaces": {
"my-team-tools": {
"source": {
"source": "github",
"repo": "your-org/claude-plugins"
}
}
}
}
メンバーがこのリポジトリを開いて信頼すると、登録済みマーケットプレイスとプラグインの導入プロンプトが出ます。MCPサーバーを含む自作プラグインを社内配布したい場合は、Claude Codeプラグインの作り方—marketplace.json設計と配布の流れ で配布側の marketplace.json を扱っています。
入れっぱなしのコストを見る
プラグインは毎ターンのコンテキストにトークンを足します。v2.1.143 以降は、Discover の詳細ペインに Context cost の見積もりが出る。入れる前に、追加トークン量を確認できます。
使っていないプラグインは起動と文脈のコストだけ残します。v2.1.187 以降、Installed タブに Not used recently グループが付きました。自分で入れたのに 2週間・10セッション 以上呼んでいないプラグインが集まります。棚卸しは /plugin list から。
/plugin list
github@claude-plugins-official enabled (user)
pyright-lsp@claude-plugins-official enabled (user)
ここから使わないものを選び、disable か uninstall。全部盛りにせず、呼ぶものだけ残す。
よくある質問
入れたのにスキルが出ない
まず /reload-plugins。それでも出なければキャッシュを消します。rm -rf ~/.claude/plugins/cache の後、Claude Code を再起動して入れ直す。
/plugin コマンドが無い
バージョンが古い可能性があります。claude --version で確認し、Homebrew なら brew upgrade claude-code、npm なら npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest で更新します。現行は v2.1.197。
公式に自分のプラグインを載せたい
アプリ内の投稿フォームはコミュニティ版に登録されます。公式はAnthropicの裁量。独立して配るなら自前のマーケットプレイスを作ります。
まとめ
- マーケットプレイスは add(カタログ登録)と install(個別導入)の2段階
- 公式
claude-plugins-officialは最初から使える。/plugin install name@claude-plugins-officialで入れて/reload-pluginsで有効化 - スコープは user / project / local。チーム共有は project
- code intelligence(LSP)プラグインで、編集直後に型エラーやimport漏れを Claude が自動検知
- 言語サーバーのバイナリ(
pyright-langserverなど)は別途インストールが必要 extraKnownMarketplacesで社内マーケットプレイスをチームに配布- Context cost と Not used recently を見て、使わないプラグインは畳む

